2015年12月31日木曜日

年松、門松、おそ松!

ご挨拶(呪)

2015年も残すところあと5時間となりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、私にとって本年はクソ忌々しい年となりました。

苦戦した就職活動、出ないやる気、二度目の留年決定。

堕ちるところまで堕ちた年でした。

そして、トドメがこれ。ここ二、三年比較的良好だった親子関係が、年末に来て悪化しました。
正面衝突です。いや、両親は衝突しようとしたのですが、私は逃げました。
私にだって、言って良いことと悪いことの区別くらいはつきます。
真面目な発言と厨二発言の線引きはイマイチ分かりませんが。

まあ全部ぜんぶ、あれもこれも私が悪いのです。
……思考停止でもしないと、自我を保てません。

アニメの話

・東京喰種√A →なんだかんだできちんとオチがついた、気がしないでもない。
・黒子のバスケ3期 →お疲れさまでした。OP, EDから気合十分!で良かったです。
・デュラララ!! →臨也が鍋パにハブられたあたりで挫折。

・血界戦線 →最後、ザップに弱音を吐くレオがよかった。
・響け!ユーフォニアム →さすが京アニクオリティ。青春モノとして良かった。

・青春×機関銃 →早々に挫折。主人公の声は良かった、気がする。
・オーバーロード →モモンガ様TUEEEEEE
・六花の勇者 →中南米っぽいデザインが気に入り、原作のラノベを購入。予想を裏切る展開で一気読みした。
・赤髪の白雪 →手に職を持った毅然とした少女は素敵や……。
・GOD EATER →分割1クール?様々な伝説を生み出したが、作画が素晴らしかった。
・乱歩奇譚 →仄暗い雰囲気が好きだった。新宿の焼身自殺を思わせる演出は衝撃的だった。

・ヤングブラック・ジャック →ベトナム戦争が重苦しい、面白いけど辛い話だった。
・K RETURN OF KINGS →伏見猿比古と八田美咲の和解シーンと最終話EDがよかった。BGMが好きだった。
・ハイキュー!!セカンドシーズン →かわいいよ谷地さん!潔子さんは相変わらずお美しい……。野郎共は青春してんな!
・スタミュ →綾薙ショウタイムでギャグ枠だと思ってたら意外と真面目な話だったでござる。クマシュンと海斗君推し。那雪が割と脳筋でワロタ。
・ワンパンマン →サイタマァァァァァァ!
・ノラガミARAGOTO →ひよりん大正義!
・おそ松さん →本年最大のダークホース。来年も期待してます。

以下雑感。

2013年頃からアニメを視聴し始めたにわかなので分からんのだけど、昭和を彷彿させる作品が目だった気が。
ヤングブラックジャック、ガンダム、乱歩奇譚、おそ松さん。セーラームーンはぎりぎり平成か。
単なるネタ切れなのか、昭和回帰なのか。分からないけど、まあ平成生まれには逆に新鮮に映るので面白いです。

黒子のバスケ、本当にお疲れさまでした。そして感動をありがとうございました。
3期の帝光編は見てて辛かったけど、虹村先輩が格好良かったのでなんとか持ちました……。
しかしそれにしてもOPの気合の入り方が半端なかった。

血界戦線はお洒落だったなあ。10.5話はニコ動で繰り返し見ました。OPとEDの入り方が秀逸だった。
お洒落と言えば、K RETURN OF KINGS。1話の冒頭は未だにBGM代わりに聞いてます。伏見猿比古の歪んだ友情が切なかった……それだけに、最後はお互いに成長して理解し合えてよかった。

おそ松さんは毎週笑わせてもらいました。放送話毎に老若男女が意見を表明して侃侃諤諤の議論、それもかなりまともな意見が多くて、放送外でも大いに楽しませてもらいました。また、平成生まれには分からないネタを教えてもらったりして、勉強になることもありました。


来年もよろしくお願いいたします。(祝)

NHK紅白歌合戦のカオスっぷりに唖然としながら2015年を終えようとしております。
それにしても節操ないなあ。
だけど、思い切りが足りない。アニメメドレー(?)は意味不明だった。そしてどうせ赤塚先生を出すならバカボンじゃなくておそ松くんにすればよかったのに。チキンめ。
ディズニーが出てきたときはドン引きした。スター・ウォーズが出てきたときは溜息しか出なかった……いくらディズニーに買収されたとはいえ、あんなんでいいのか。

今年はいろんなことに縛られた一年だったので、来年はNHKを見習ってカオスを振りまいて生きようと思います。できたら。

それではみなさま、よいお年を。

2015年12月2日水曜日

情報化社会と思考/感情の外注

最近になってアニメを見始めた、いわゆる「にわか」なので的外れな意見があったらすまない。
あーあ、こうやって先に保険を掛けておく方法、あまり好きじゃないんだけど炎上しても面倒だし……。建設的な意見や議論は好きなんだけどさ。
というわけで、今回の記事は「情報化社会におけるアニメ鑑賞の方法」をテーマに書こうと思う。

ぼっち(物理) or リアルぼっち~それが問題だ~

さて、みなさんはどのようにアニメを見ているだろうか。
1. 一人でリアルタイムor録画?
2. それとも、リアタイで実況板やツイッターを見ながら?
3. あるいは、ニコニコ動画などでコメント付きで見てる?

2.や3.を選んだあなたには「ファッションぼっち」の称号をあげましょう。ヒヒヒ
物理的に、つまり生身の人間とは隔絶しているかもしれないけど、精神的には名無しの誰かと繋がっているのだから。それって悪いことじゃないと思うの。本当にヤバくなると、ネットにアクセスすることも億劫になるからネ。誰か、ではあるけど誰でもない。そのくらいの希薄な、関係とも呼べないような人間関係っていうのも悪くないわよねェ。

ちなみに、私は断然、1.派だ。
一回目はコメントなしで視聴、その後に某まとめサイトでみんなのコメントをチェック、面白ければニコニコ動画でコメント付きで視聴する。
なにはともあれ、まずは真っ新な状態で視聴したい。
エンタメや創作物と向き合うときの楽しみや喜びとは、何か未知のものに出会えるところにあると考えているからだ。
だが、どうもそうではない人が一定数いるらしい。
楽しみ方は人それぞれだが、少し違和感を覚えることがあった。

過度な情報は主体性を失わせる。

「おそ松さん」9話を視聴した。
Aパート「チビ太のおでん」もいろいろ面白かったが、ここでは取り上げない。
問題は、Bパート「十四松の恋」だ。
ニコ動はまだ配信されていないので詳しくは書かないが、かなり解釈の幅を持たせた話だった。
ツイッターや某まとめサイトのコメント欄では様々な意見が飛び交うのもむべなるかな。
だが、中にはちょっといただけない暴言や暴論があった。

特に議論になっているのは、女の子とAV、そしておそ松の行動についての解釈だろう。
私は、初見時は素直に解釈したが、ネット上の意見を拾っていくうちに、別の解釈を知ったり、放送時に見逃したことに気付いて補完したりした。
このように、アニメを能動的に見る人もいれば、ぼーっと受動的に見て、適当にネットの意見を拾っておしまい、という人もいる。
必ずしも後者が悪い、とは言わないが、私からすると何が面白いのかが分からない。ふぃーりんぐ的なさむしんぐ?

だって、ネットに転がってる意見なんてそれこそ掃いて捨てるほどあるもの。

ここで唐突に社会批判をすると、情報化社会の到来で、私たちは思考/感情の外注ができるようになったのだ、と言える。
インターネットには、様々な情報が溢れている。のみならず、様々な感情も溢れかえっている。
小説の感想、映画の感想、修羅場の実況、悲痛な思い……
それらは、とても個人的なもののはずなのに、ネットに書き込まれた瞬間、消費されるもの(この言い方が嫌なら、共有されるもの、か)として個性を失う。そして、唯一無二の存在であるはずの書き込み主は、名無し、あるいはハンドルネームに成り下がるのだ。
消費、あるいは共有された感情は、まとめサイトやリツイートを通して増幅され、拡散されていく。その末に、ネットサーフィンをしている人に拾われて受動的な消費の補完として取り込まれる。
そう、誰かが何かを書き込んでいる限り、私たちは何かしらをネットから得ることができる。情報も、思考も、感情も。
拾って来たものを適当に組み合わせて提示すれば、いっぱしの評論家気取りの一丁上がり。評論家っていうか、編集者っぽいけど。無個性な編集者って、ダメだと思うけどね。

話を戻す。
「十四松の恋」の解釈を巡る議論で覚えた違和感は、自分で考えた形跡のない似通った意見が多かったこと、多様な解釈を認めない不寛容な意見が目についたこと、だ。
もちろん、ハッとするような良い意見や感想もたくさんあった。それでも、不寛容な意見が目についたことは残念であった。

馬の耳に念仏、愚か者の眼に正論。

ところで、先程の「ファッションぼっち」の件、みなさんはどう感じただろうか。
もし私が読者だったらかなり不快だ。
口調はウザいし、ヒヒヒ笑いもウザいし、上から目線だし。
でも、だからといって実際に脊髄反射のように「ウザい」とか「酷い」とか「悪口反対!」とか書き込むわけにはいかない。

一度、受け止めて、自分の頭で考える。

考えた上で、許されざる暴言だと思うならその旨を理性的に指摘するべきだ。
これが、表現・言論の自由が保障された場で発言するための最低限のマナーだと思うのだが、守れていない人が悪目立ちしていて困る……。