2015年8月13日木曜日

未来の東京、はじまってた。

昨年華々しくオープンした、虎ノ門ヒルズに、ようやく行ってきました。


"Hello, Mirai Tokyo!"
未来の東京は、ここからはじまる。

2014年6月11日に開業した、超高層ビル。森ビル株式会社が建設、管理している。
52階建て、建築様式は「ポストモダン建築」らしい。
商業施設(レストランやショップ)とオフィス、レジデンス、ホテルが一体となった複合施設だ。ちなみに、レジデンスは、ホテルを経営している「アンダーズ東京」のサービスを受けることができる(有料)。自宅にいながら、ルームサービスを受けられるとか。庶民にはちょっと何の話か分かりませんね!ほてるぐらし!かな。
ちなみに、オフィスやレジデンスゾーンに入るには専用のパスが必要。51、52階のレストランに入るのも同様。セキュリティはばっちり!あんしんあんしん!


1階から4階の商業施設を一通り見て回ったところで、ちょっと一休み。
"THE 3RD CAFE by Standard Coffee" に入ってみた。
最近は金欠でもっぱらチェーンのカフェやファストフードばかりで凌いでいたので、ワクワク感も一入。刺激もありすぎると慣れてつまらなくなるのだ……はは。はははははは。
さて、注文した「ざらめ醤油ロール」とコーヒーは、セットで500円也。東京にしては安い。
どんな不思議な味のロールケーキだろう、とちょっと身構えていたが、なんのことはな、ただのカステラに生クリームを巻き込んだすいーつだった。「スイーツ」というより「すいーつ」って感じ。醤油要素どこに行った。美味しかったけど、なんだか拍子抜けした。
隣接する"ファミマ!!"と店内の雰囲気を統一しているのが良い。
ところで、この"ファミマ!!"、都心のど真ん中にあって、なかなかアグレッシブである。
柱一つ分と少々のスペースを使って書籍を展開しているのだが、話題の文芸書やビジネス書に交じって妙なもの――というよりは、ニッチな趣味のものが堂々と紛れ込んでいるのである。
平凡社ライブラリーの『レズビアン短編小説集』(1998年)、『古典BL小説集』(2015年)、河出文庫の『日本の童貞』(2003年)などなど。ちなみに、『日本の童貞』は三冊並べて置かれていた。なにか彼らに恨みでもあるのか。
先にも書いたが、書籍を置くスペースは極々限られている。その中で、あえてこういった人を選ぶような、買う時に少し躊躇うようなタイトルのものを置くとは、大胆だ。
というか、だ。そもそも、虎ノ門ヒルズに出入りするような人々に、『日本の童貞』ご本人様はいるんだろうか。ああ、ご本人様は買わないか。面白がって買う人はいるだろうね。バリバリ稼いでいるお姉さま方が、『古典BL小説集』と一緒に買っちゃうのかも。
……割とマジで謎のセレクション。本部からの指示にしろ、店員の好みにしろ、悪くないセンスだとは思うけど。ま、欲を言えば、近くにあったAoyama Flower Marketで薔薇や百合の花をさりげなく飾っていたらなおよかったかな。
こうした、アングラめいた趣味のものが新し物好きの人々の目に留まるようになった。そのことを「市民権を得た」と喜べばいいのか、「好奇の目に晒されている」と溜息を吐けばいいのか。
未来の東京、良くも悪くも、はじまってた。


小一時間虎ノ門ヒルズにいて感じたこと。
東京って、やっぱりスケールが大きい。
先日ふらっと行った湘南・鎌倉は、お洒落になりつつあるけど、なんだかこじんまりしている。特に鎌倉は建築規制の影響もあるのだろうけど……。
湘南・鎌倉地域に、虎ノ門ヒルズ的な物は建たないだろう、と思った。そして、建たなくて良い、とも。
同じ「お洒落」あるいは「高級感」を出すにしても、種類というか系統が違うんだろうなあ。

0 件のコメント:

コメントを投稿